機動戦士ガンダムSEED DESTINY

#18「ローエングリンを討て」(2/19)
アニメ誌でこのサブタイトルを見た時は、「アークエンジェルが自艦装備のローエングリンを、敵に向かって発射する話」だと思ってた。でも実際は「連合が設置したローエングリンの砲台を、ミネルバが攻撃する」というお話でした。今回のように与えられたミッションを遂行する、一話完結の話って『ガンダム』では珍しい気がする。
作戦会議では上官のアスランに向かって「アンタがやればいいじゃないですか!」「やれますよ!やる気になれば!」と暴言吐きまくりなシン。説教されたことを根に持っているかと思いきや、ルナマリアいわく「前からあんな感じ」だとか。あれがデフォルトだとしたら、シンは相当歪んでるなぁ。『スパロボ』に登場したら、ブライト艦長にたっぷり修正してもらおう*1
で、シンに任された奇襲作戦とは、破棄された狭い坑道を通って砲台の近くに出ること。そのためにコアスプレンダーで上半身・下半身のパーツを引っ張って爆走。このスピード感は凄かったなぁ。
一方、地上ではアスランたち陽動部隊が連合の部隊と交戦。砲台を守るMAゲルズゲーは蜘蛛のような6本足に人間型の上半身。・・・ザムザザーに劣らず悪趣味独創的なデザイン、つーか明らかに「悪役マシン」だとなぁ。でも「陽電子リフレクター」を装備していて、ミネルバタンホイザーを弾いてしまう。あのユニウスセブンを砕いたタンホイザーが効かないとは、凄い防御力だ。
そこへ坑道を突破してシンが参上。砲台近くでインパルスに合体するや大暴れ。敵MSのコックピットにナイフと突き立てるわ*2、砲台に敵MSをぶち込んで要塞を完全破壊させるわ、相も変らぬジェノサイドぶり。その一方でアスランゲルズゲーの手足を破壊して行動不能にしている。この辺りが好対照だなぁ。
街に入るや、「連合から解放してくれた英雄」として熱烈歓迎されたシン。すっかり有頂天で、アスランにも軽口を叩くほど。でもその裏側では、住民による連合兵士の虐殺が行なわれていた。それを見て、作戦成功を素直に喜べないアスラン。ここでもシンとの対比になっている。
おっと、忘れるところだった。ゲストキャラでレジスタンスの少女・コニールが出てきたけど、出番は坑道のデータを持ってきた作戦会議のシーンだけ*3
「自分の意思で戦っている」ということで、シンやアスランとも通じる部分があって、そこを掘り下げたドラマがあると思ったんだけど。単に「占領された街の悲惨さを語る役」だったのかなぁ。

*1:あっ、ブライト艦長は連邦=連合だから無理か

*2:それもパイロットの首を直撃。エグい描写だ

*3:ゲストキャラで、かつレジスタンスという設定自体が死亡フラグだけど、無事に生き残りました