機動戦士ガンダムSEED DESTINY

#30「刹那の夢」(5/14)
前々回の死闘が終わって…。
アークエンジェルにはオーブ兵が集結。トダカ一佐の遺志を継ぎ「オーブの理念」を守るため、カガリと行動を共にすることに。でも、全部が全部アークエンジェルに合流したわけでもなさそう。オーブ本国を裏切ることに躊躇う兵も少なくないだろうし。本エピソードの前にあったであろう「アークエンジェル合流組vsオーブ軍残留組」の葛藤とかも観たかったなぁ。
それにしてもキラ、一大決心をしたオーブ兵を前に「何をしていいか分からない」とは頼りなさ過ぎるぜ。
一方、ミネルバでは…。ルナマリアは軽症で済んだようで一安心。もし御尊顔に傷でもついたら、その傷をあえて残して敵への復讐に固執する…というイザーク路線になるところだった*1。あとメイリン、いくら忙しいからってお姉ちゃんのお見舞いに行かないのはダメだって。まさか「お姉ちゃんがいなくなれば、私がアスランさんを…」とか思っていたのか・・・((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
そのアスランはマジ凹み中。さもありなん、セイバーをキラにブっ壊されたお陰で、みんなが期待していた「セイバー自爆イベント」ができなくなったからなぁ(違)。挙句はシンに「しっかりして下さいよ!」とダメ出しを食らうし。アスラン株、只今急降下中。
そしてシン。やっぱりと言うべきか、予想通りと言うべきか、ヤってしまいました…「ステラお返しイベント」を!
同じ展開は『SEED』の序盤でキラもやっていた。あの時は宇宙で偶然ラク*2を保護して、それを人質にしようとしたのに憤って…ということだから、一応「人道的な行動」だったけど。今回のステラは敵の捕虜で、それを逃がしたのだから明らかな軍規違反だよな。しかも、途中でナースや見張りの兵隊を容赦なくボコっているワケだし。

特にナースに腹パンチは許せない!
彼女が赤ちゃんを産めない体になったら、
おまいはどう責任を取るんだ!ヽ(`Д´)ノ

…少々私情に走りました、失礼。
そんなシンの暴走を助けるレイ。彼も彼なりに、エクステンデットであるステラに同情する気持ちが会ったらしい。その理由も追々明かされるんだろうな。後でタリア艦長に「これは"あの人"の指示なの?」と訊かれていたけど、この「あの人」とはデュランダル議長のことかな?だとしたら、タリアはレイと議長の間にあるであろう、劇中では描かれていない秘密を知っていることになるな。
ラストシーン。シンはネオを呼び出して、ステラを託す。「彼女をもう戦わせないでくれ!」と懇願するシンと、それを約束するネオ。果たしてシンは、ネオが約束を守ると信じていたんだろうか?シンに取っては単なる「戦争の相手」ではなく、憎悪と憤りの対象である連合軍が、重要な戦力であるステラをもう戦わせることはないと信じていたのだろうか?
…いや、信じる信じないという以前に、これしか方法は無かったんだろうな、ステラを死なせないためには。あるいは、シン自身がステラが衰弱して死んでゆく姿を見たくなかったのかもしれない。家族が無残に死ぬ様子を目の当たりにしていたから…。
やべー、俺、ちょっとだけシンに同情してきた。

*1:そう言えば、『DESTINY』のイザークは傷が消えていたっけ

*2:当時はプラント議長の娘とはいえ、民間人=非戦闘関係者