機甲戦記ドラグナー(3)

24話まで視聴。おおっ、全48話の半分を消化したよ。


この辺りは「家族」がテーマのエピソードが続く。ケーンたちはリンダが"ギガノスの蒼き鷹"ことマイヨ・プラートの妹であることを知ってしまう。それでも変わらず接するケーンたちだったが、リンダは兄と仲間の狭間で苦悩することに。さらにリンダは父であるプラート博士がギガノスでメタルアーマーを開発し、今度は地球軍でドラグナーを開発したことで「殺人兵器を作る人」として忌み嫌っていた。こう書くと、リンダは『ドラグナー』における"負"の部分をかなり背負わされてる気がする。この親子・兄弟の物語は最終回まで引っ張ってゆくことになる模様。
また、ケーンと父親のエピソードもあり。軍参謀とドラグナー搭乗者として再会した二人だったが、ケーンは父を「出世のためにお袋を捨てた男」と憎んでいた。「親子の確執」はガンダム以来のお約束で、大抵の場合は親が悲劇的な最期を迎えるワケだけど…。意地を張るケーンを一喝するベン軍曹がアツいぜ。


物語の舞台はアメリカ大陸から日本を経由して上海まで。特に日本が舞台のエピソードは青森や京都という、日本でも地方色の強い場所が舞台。青森では「藁葺き屋根が並ぶ農村にドラグナー」というミスマッチが凄い。ケーンが青森に住む祖母の家を訪ねるんだけど、一緒に来たタップやライトが「言葉が通じない」というシーンはちょっと驚き。未来が舞台のSF物、しかも舞台が世界規模の作品では「言葉の壁」を無視するのがお約束なのに。あと、竜飛岬にあるギガノス要塞を破壊するため、"100年前に作られた"青函トンネル*1を使うのが心憎い。

*1:青函トンネルは1988年3月に営業開始。『ドラグナー』の舞台設定である2087年からほぼ100年前