機甲戦記ドラグナー(7)

DVD-BOX発売からほぼ一ヶ月か、月日の流れるのは早いもんだ。
ドラグナー』については今回で一段落。あとがきというか、雑感みたいなモノを色々と書いてみます。


何年か前に某巨大掲示板ドラグナースレで印象的な一文を読んだ。曰く「『逆シャア』以降のガンダムは『ドラグナー』の教訓から生まれた。"第二のガンダム"を作ろうとしたけれど、『ドラグナー』はガンダムのネームバリューを超えられなかった。だからその後はガンダムの名を冠するロボットアニメが作られ続けることになった」というもの。あー、なるほど。"ポスト・ガンダム"ではなくて"ネクスト・ガンダム"か。そして、その流れが富野由悠季監督による『F91』『V』を経て、いわゆるアナザーガンダム*1と呼ばれる『G』『W』『X』へと拡大されてゆくワケか。そして富野監督による『∀』でガンダムシリーズは総括されて、今度こそポスト・ガンダムを!…と思ったら、『SEED』シリーズによってまだまだガンダムは続くのでした。
もしも『ドラグナー』が、ガンダム超えと行かないまでも一定の人気を得ていたならば、ガンダムのシリーズ展開も変わっていたに違いない。関係者が「ガンダムの冠が無くても商売できる」ということになって、ガンダムシリーズは富野監督の携わる作品に限定。アナザーガンダムとかSEEDシリーズは別のガンダムと付かない別のタイトルで発表されたかもしれないなぁ。


以下、長いので畳みます。興味のある方はどうぞ。


DVD-BOXの付属ブックレットに載っているスタッフ・キャストインタビューには「ドラグナーの続編があったらやってみたい」というコメントもチラホラ。そこで、あのラストから続編を作るとしたらどうなるか、独断と偏見とウケ狙いで考えてみる。

西暦2106年、宇宙は再び熱い炎に包まれた…
19年前の「ギガノス戦役」終結と共に消息を絶った"ギガノスの蒼き鷹"マイヨ・プラートが
ギガノス残党や地球連合に反感を持つ宇宙移民を集め"ネオ・ギガノス"として決起
亡きギルトール元帥の遺志「新たなる秩序の創設」を果たすべく
地球連合に対し戦線を布告した!

…なんて、ベタすぎる展開しか思いつかないorz。
それを迎え撃つのは次世代のドラグナーパイロットたち!…のはずが、13話で前作主人公のケーン・ワカバが華々しく復活!主人公の行く先々に現れては「戦いは止めるんだ!」と、両軍のメタルアーマーを戦闘不能にしてゆく…って、それなんて種デス
まぁ、放送終了から20年近く経っている上、今観ようとしてもレンタル版もないので奮発してDVD-BOXを買わないと観られない*2スパロボの声付き参戦も一昨年の『MX』になってから…そんなお世辞にもメジャーと言えない作品だから。無理に続編を望まないで、ひっそりと楽しんでおくのが良いかと。


最後に自分史的な物を。『ドラグナー』をリアルタイムで観ていなかった僕が、当時はどんなアニメを観ていたか、脳内ハードディスクのタイムスタンプを遡って探してみる。
えーと、『ドラグナー』の放送期間は1987年2月〜1988年1月だから…『ドラゴンボール』『北斗の拳』『シティーハンター』『ハイスクール奇面組』『ついでにとんちんかん』『聖闘士星矢』『めぞん一刻』『がんばれキッカーズ』ってトコか。いずれも人気漫画原作で、しかも全国ネットのゴールデンタイムに放送していたアニメ。観るとしても「ゴールデンタイムに放送しているから観る」という、どちらかといえば受動的な観方だった気がする。
で、『ドラグナー』が佳境に入った頃に、我がバイブル『アニメ三銃士』が放送スタート。これにハマったのが切っ掛けでアニメ誌をチェックし始めて、アニメファンへの道を驀進するようになった俺。アニメファンになるのがあと1年早かったら、当時のアニメ誌で大々的に取り上げられていたことで『ドラグナー』を知り、リアルタイムで観ていたかもしれない。『ドラグナー』とは入れ違いになったような感じだけど、『スパロボ』経由で興味を持つようになり、DVD-BOXを買った挙句にBlogに感想まで書くに至ったとは、これもまた奇縁かな。

*1:リアルタイムで観ていた僕としては、この呼び方は好きじゃない。偽者呼ばわりしているみたいで

*2:これ、僕のことです