年忘れ&新春アニメ観崩し祭

昨年春にスタートした、我がビデオライブラリーの観崩し作業も大詰め。大晦日から正月にかけては『るろうに剣心』と『聖闘士星矢』を観崩しました。
両作品とも、僕が原作・アニメ共にリアルタイムでハマりまくった作品。それゆえに「観崩すならば最後まで取って置こう」とか「特別な時に、腰を据えてじっくりと観よう」とか思っていて、結果的には年末年始という特別な時期に観ることに。これで年末年始のアニメ飢餓状態も乗り切れそうです(笑)。


るろうに剣心』は、いわゆる「京都編」の良いトコ録り。「剣心の奥義取得イベント」に始まり、「左之助明王の安慈」「斎藤一 対 盲剣の宇水」を経て、剣心の「対 四乃森蒼紫」「対 瀬田宗次朗」そして「対 志々雄真実」という怒涛の三連戦をイッキ観。
これらのエピソードは、バトルシーンはもちろん、各キャラが背負っているもの〜あるキャラにとっては剣客としてのポリシーだったり、あるキャラにとっては辛い過去だったり、あるキャラにとっては歪んだ野心だったり〜が激しくぶつかり合って、かなり濃い物語を描き出している。作画レベルも高いし、今観ても充分楽しめる傑作だと再認識した次第。個人的には、斎藤一のハードボイルドぶりと、宗次朗の壮絶すぎる過去(日高のり子さんの熱演振りが凄い!)がオススメ。
折しも、原作漫画の「完全版」がリリースされていたり、同じ和月伸宏先生の作品『武装錬金』がアニメ化され好評を博しているので、リアルタイムで観ていなくても『剣心』に興味を持った人が少なからずいると思う。そんな方は、ぜひ観て欲しいです。


聖闘士星矢』はTVシリーズ*1の、いわゆる「黄金聖闘士編」と「ポセイドン編」のクライマックス。アニメ版は両方とも原作のエピソードを変えてたり端折ったりで、リアルタイムで観ていて違和感を感じたっけ。原作と同時進行に近い状態で、かつ改変期が迫っていたこともあったんだろうけど、ちょっと残念。
黄金聖闘士編」のラスボスは、双子座(ジェミニ)の聖闘士サガで、「ポセイドン編」のラスボスというかポセイドンを操っていた黒幕はサガの双子の弟であるカノン。そう考えると、TVシリーズの『星矢』は、サガ&カノンの兄弟の陰謀に星矢たちが立ち向かう話とも言えるんだよな。
あと、サガ&カノンを演じていたのが、昨年逝去された曽我部和恭さん。『破裏拳ポリマー』とか『銀河旋風ブライガー』(他J9シリーズ)などの代表作はあるけれど、僕的には『星矢』が曽我部さんの代表作だと思っています。回想でサガとカノンが延々と話し合うシーンとかあったし。放送終了後に出版されたムック本では星矢役の古谷徹さんが「自分にとっては星矢がヒーロー役の集大成。これからは曽我部さんのような悪役も演じたい」と語っていたっけ。


TVシリーズはポセイドン編を持って終了。当時は「遠からずハーデス編もアニメ化されるんだろうな。否、して欲しいな」とか思っていたんだけど、それが実現するのは2002年だから13年も掛かったのか…*2。いや、実は原作終了直後に「ハーデス編OAV化決定!」の第一報があったんだけどね。この時にキチンとアニメ化されていたら、近年のキャスト変更やらなんやらのゴタゴタも起こらなかったのかな…とか思ってしまう。
こんなコトを書いてたら、残りの『冥王ハーデス十二宮編』が観られなくなっちゃうなぁ。

*1:放映期間:1986年10月〜1989年4月

*2:そう言えば『るろ剣』の完結編である「人誅編」も、まだキチンとアニメ化されていないなぁ