『School Days』が物語とか作品とかいう存在を超越して、とうとう「事件」になってしまった件について(番外編)

今回、『School Days』の最終回が地上波で放送中止になり、図らずもアニメにおける残酷描写が問題になったワケですが。ネットで散見したのが「『クレイモア』や『シグルイ』の方が、よっぽど残酷描写が多いじゃないか」という意見。
でも、僕が思うに『School Days』と『クレイモア』や『シグルイ』とでは、残酷描写を同列に語れない気がする。


以下、深い話なんで隠しておきます。


クレイモア』や『シグルイ』は戦いを、もっと言えば「殺し合い」を描いた作品。だから残酷描写があるのは当たり前、むしろ無いと話が成立しない。
物語の舞台も、人外の妖魔が跋扈する中世風だったり、江戸時代の剣客の世界だったりで、現在の日常社会とは全くの別世界。そんな作品だから、暴力描写もどこかフィクションっぽい気がして、そんなに問題にならないと思う(もちろん、人によって好き嫌いはあるだろうけど)。
強引な例えをすると、殴る蹴るの暴力行為も格闘技においては(その格闘技のルール内で行われる分には)必然的な物だし、あまり残酷だとは思わないし。『クレイモア』や『シグルイ』における残酷描写も、それに近い感じだと思う。


でも、『School Days』の舞台は現代社会。しかも作品名が示すように、学生生活という誰もが通る舞台になっている。そんな作品で残酷描写があったら、極めて身近な舞台だけに、よりショッキングに思える。
単に絵的な描写だけでなく、そのシチュエーション等も含めて、観ている側がどれだけショッキングに感じるか。それが「残酷描写」の尺度だと思う。観ている側にもよるので、一概には決められないんだけど。


うーん、取り留めの無い話になってしまった。
本Blogを読んでいる皆様、拙い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。