俺的Count そんSong Down〜『ドラゴンボールZ』編〜

Hey! I'm djpost!(@ブログ主)
曲が合うも合わないもDJの腕次第!
今日もDJがチョイスしたゴキゲンな「No.1アニソン」をお届けしちゃうぞ!
俺的Count そんSong Down!


さて、世間ではあの大ヒット作『ドラゴンボール』が劇場版完全新作『ドラゴンボールZ 神と神』として帰って来て、人類史上何度目かの「ドラゴンボール・ブーム」が起こっている。
えっ、ハリウッドでの実写版?そんな物は無い!(←声を大にして主張)

B00BR0X23Y劇場版 DRAGON BALL Z (ドラゴンボールゼット) 神と神 2013年 4/30号 [雑誌]
集英社 2013-03-21

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B00B4G214MDRAGON BALL Z 神と神 オリジナルサウンドトラック
サントラ FLOW
KRE 2013-03-27

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というワケで今回のテーマは…「『ドラゴンボールZ』のベストソング」だ!

青い風のHOPE
走り始めた伝説を その手で刻みつけろ
青い風のHOPE
信じられない世界が 君を待ってる


■青い風のHOPE(『ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』エンディング曲)

4089081416DRAGON BALL Z SPECIAL SELECTION DVD ()
鳥山 明
集英社 2011-08-05

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B00AM12OLKドラゴンボールZ 20th Century-SONGS BEST
V.A.
日本コロムビア 2013-02-27

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というワケで今回は、『ドラゴンボールZ』のスペシャル版『絶望への反抗!!』の主題歌を紹介。放送が1993年2月ということで、ちょうど20年前なのか。
本作は人造人間編のサイドエピソードで、本編とは異なるもう一つの歴史、否、本来の歴史を描いた作品。
個人的にも、『ドラゴンボール』全編を通じて最も印象的な物語だったりする。なぜストレートに「好きな物語」と書かないのか。それは「好き」と表現するのが憚られるほどショッキングな内容だから。


■トランクス登場の衝撃
本作紹介の前に、本作の主人公であるトランクスに関する思い出を書いてみる。
ドラゴンボール』をリアルタイムで読んでいた身としてはトランクス登場時の、そして「人造人間編」突入時の衝撃は凄まじかった。その前の「ナメック星編」は、ドラゴンボール発祥の地であるナメック星が舞台。そして主人公・孫悟空のルーツであるサイヤ人の究極「超サイヤ人」になって、サイヤ人にとっての仇敵フリーザを倒す。宇宙スケールまでに広げ切った風呂敷を、綺麗に畳んだ物語になっている。正直、「これ以上、続けようが無いんじゃね」と思っていた。
しかし、その後の展開は驚きの連続。倒したはずのフリーザがサイボーグとして復活し、父親のコルド大王と共に地球に襲来。かと思ったら、そのフリーザ親子を、突然現れた「謎の青年」が瞬殺。しかも、その青年は悟空が激闘に次ぐ激闘の果てに辿り着いた超サイヤ人に変身したではないか!ナメック星編で綺麗に折り畳んだはずの風呂敷を力ずくで破り捨てる超展開の連続で、個人的にも『ドラゴンボール』を読んでいて一番興奮したなぁ。
そして何より、その青年ことトランクスが「未来からタイムマシンでやって来た、ベジータとブルマの息子」というのにビックリ。


■衝撃から恐怖と絶望へ
こうして登場したトランクスによって語られたのが「絶望の未来」。レッドリボン軍(←この点も驚き。すっかり忘れていたのは当時の僕だけじゃなかったはず)の残党が作った人造人間によって世界は荒廃し、メインキャラもほぼ皆殺しになっているという。
トランクスの説明だけでも、否、セリフによる説明だからこそ、人造人間の恐怖と未来世界の絶望ぶりが想像できたっけ。


■それでも希望が残っている
で、そんな未来におけるトランクスの戦いを描いたのが、この『絶望への反抗!!』。
そのタイトルに違わず、終始シリアスで暗い雰囲気で物語が進む。何しろファーストシーンが「悟空が心臓病で死んだ」だから。やがて人造人間が現れ、ベジータ・ピッコロ・クリリンとメインキャラが倒されるシーンが淡々と描かれる。
そして、生き残った孫悟飯を師匠としてトランクスも戦いに身を投じるが…。
結局は「希望」を求めて過去の世界へ、タイムマシンで孫悟空の元へと旅立つシーンで締め括られる。
ドラゴンボール』全編を通じても珍しい、バッドエンド気味のラストで、そんな中でも力強く爽やかに「希望」を歌っているこの曲も印象に残ったっけ。


本作は同じくスペシャル版として放送された『たったひとりの最終決戦』と同時収録でDVD化(それも書籍扱いらしく、書店やコンビニでお求め易くリーズナブル)されている。
『たったひとりの〜』は『ドラゴンボール』の前日談で、孫悟空の父であるバーダックの戦いを描いている。こちらもバッドエンド気味ながら、悟空の誕生と地球への旅立ち、そして何より『ドラゴンボール』の幕開けという希望を描いている。


ドラゴンボール』としては異色の、でも『ドラゴンボール』を語る上では決して外せない、このスペシャル版は必見だ。