新旧ロボットアニメが夢の競演をする人気ゲームについて気づいた事

今週気づいたこと!


今から10数年前。当時、ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにハマっていた僕は、始めたばかりのインターネットでスパロボ攻略サイトをよく見ていた。
そして、それらのサイトにおける定番の話題が「スパロボ参戦希望作品」について。そこでは以下のようなメッセージをよく見かけられた。
勇者王ガオガイガー』に参戦して欲しいけど、無理だろうな…
絶対無敵ライジンオー』に参戦して欲しいけど、無理だろうな…
機動警察パトレイバー』参戦して欲しいけど、無理だろうな…


そんな日々から10余年…。


今じゃ『ガオガイガー』も『ライジンオー』も普通にスパロボ参戦しているぢゃねぇか!
そして最新作の『スーパーロボット大戦OE』じゃ、ついに『パトレイバー』も参戦しやがった!
こんな事が、昔は予想できたであろうか、否、予想などできなったに違いない(反語)
スーパーロボット大戦Operation Extend(公式)
「スーパーロボット大戦Operation Extend」,第1章の配信がスタート。(4Gamer.net)


もっとも『パトレイバー』の場合は、『ガオガイガー』や『ライジンオー』とは「参戦は無理」と思われた原因が違ったりする。
ガオガイガー』や『ライジンオー』の場合は玩具メーカーの関係。スパロボシリーズの製作元はバンダイナムコ(旧バンプレスト)で、『ガオガイガー』や『ライジンオー』の製作元はタカラやトミー(2006年に合併)。「自社の作品を、ライバル会社のゲームに参戦させないはず」と予想されていたんだけど、その辺は上手いことクリアできた模様。


一方、『パトレイバー』の場合は「スパロボの世界観的に合わない」という点。これも明確な定義があるワケじゃないんだけど、『パトレイバー』は「限り無くリアル(=現実社会)な世界にあるロボット」ということで、他のロボットアニメとは共存の余地が無い。そこが参戦に関して議論が起こる点だったりする。


他の作品でも、このロボットアニメが好きな故に「参戦して欲しい」「否、参戦して欲しくない」という議論は付き物。僕が利用していたスパロボサイトでも、この議論がヒートアップして掲示板が荒れてしまい、サイト自体が閉鎖してしまったケースも結構あった。


ところで、スパロボ寺田貴信プロデューサーにとっての「好きだからこそ」なロボットアニメは何だろう?
10数年前、文化放送のラジオ番組『超機動放送アニゲマスター』にてスパロボ特集があり、寺田Pもゲスト出演した。その時、当然のように「好きなロボットアニメは何ですか?」という質問があり、寺田Pが挙げたのは当時、そして現在に至るまでスパロボ未参戦である『銀河漂流バイファム』だった。

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この時、寺田Pは「『バイファム』はロボットバトルではなく、子供達が生き残るドラマがメインの作品。個人的には好きでこだわりもあるので、あえて参戦させたくない」とコメントしていた。
バイファム』はバンダイがスポンサーを務めた作品だったので、権利関係の問題は無いと思われる。ということは、今でも未参戦なのは寺田Pの、そして同じ思いを抱くバイファムファンの意思なんだろうな。


最後に個人的な話。最近のロボットアニメでは『翠星のガルガンティア』が参戦希望されている…というか、作品最萌えキャラにして事実上の主人公であるチェインバー役・杉田智和さんが『スパロボOGラジオ うますぎWAVE』で「『ガルガンティア』もスパロボに参戦して欲しい。チェインバーレイズナーとで"人工AI共演"したい」と言ってる。
でも、個人的な意見としては『ガルガンティア』はスパロボに参戦して欲しくないと思う。『バイファム』がそうであったように、『ガルガンティア』はロボットバトルではなく、戦闘しか知らなかった主人公・レドが人間らしさを得るまでもドラマがメインの作品なのだから。