機動戦士ガンダムSEED DESTINY

#20「PAST」(3/5)
えーと…今回も総集編でいいのかな?
この前の「EDITED」が『DESTINY』を客観的に解説した内容なら、今回の話はシンの視点で前作『SEED』を振り返った内容でした。今ではザフトの一員として戦い続けているシンも、以前はオーブで妹とイチャイチャ家族と幸せに過ごしていた。当たり前のことなんだけど、今のやさぐれキャラとはギャップが激しくて違和感を感じてしまうなぁ。
「中立国のオーブで平和に暮らしていたのに、突然戦争に巻き込まれる」という状況は『SEED』の主人公キラと同じ。ただ、シンがキラと決定的に違うのは、巻き込まれた時に「守りたいモノ」を全て失った事だった。キラが戦い始めたのは、一緒に巻き込まれた友人*1を守るためだった。しかもザフトにもアスランという「守りたい親友」がいた。故に、自分を戦争に巻き込んだザフトを憎み切ることもできなかった。それが結果として、第3勢力になり「憎しみの連鎖を断ち切るために戦う」という目的に昇華された。
しかし、シンは家族を…「守りたいモノ」を全て奪われてしまった。残ったのは、奪った者に対する怒りと憎しみだけ。では、それをぶつけるべき相手は何か?オーブに攻め込んだ大西洋連邦か、国民を戦火に晒したオーブ(=アスハ家)か、それとも「戦争」という行為自体か、はっきりと分からない。ただ、ガンダムという力を手にしている。シンが怒りにまかせて暴れているように見えるのも、こんな境遇によるんだろうなぁ。
「今度こそ大切な全てを守ってみせる」とは、ラストのシンの言葉。でも、亡き家族に換わる「守りたいモノ」は何なのだろう?…妹の携帯を後生大事に持っているのを見ると、まだできていないらしい。
次回はシンとステラが出会う話。海で偶然であって、洞窟で夜を明かして…あれ?『SEED』にも似たようなシチュエーションがうわなにをするやめ

【PS】
本編後のガンプラCMで「デスティニーガンダム」が登場・・・。イイのかよ、おい。

*1:サイやフレイやミリアリア