機動戦士Zガンダム

先日観た「ダカール演説」以降をイッキ観してみた。さすがに話が濃くて疲れたぜ。
『Z』を観るのは、これで3回目。本放送は観ていなかったけど、数年後の再放送*1で粗筋を知り、『スパロボF』(1998年発売)の影響からレンタルビデオで全話視聴。その後も富野由悠季監督による小説版や各種関連本で予備知識を蓄え、今回は劇場版第三部『星の鼓動は愛』の予習として観てみました。


以前は本筋であるカミーユ・ビダンクワトロ・バジーナ(シャア)に注目してたけど、今回は横道に反れて(?)第三勢力アクシズを率いるハマーン・カーンや、カミーユ以上にDQNなカツ・コバヤシに注目してみる。
シャアを介してエゥーゴと共闘するアクシズハマーンが会談のためアーガマに乗り込んできたり、カミーユたちがハマーンの乗艦を守って戦う展開は、次作『機動戦士ガンダムZZ』を考えると奇妙な感じがする。そのクセ、クライマックスでは済し崩し的にエゥーゴと敵対状態になってる罠。
カツはパプテマス・シロッコの部下であるサラ・ザビアロフに惚れてしまったのが運の尽き。彼女を救うべく暴走しまくり。ハマーンシロッコ、ジャミトフの首脳会談に特攻かけるし。シロッコを殺そうとして、彼を庇ったサラを殺しちゃうし。さらに自分の暴走を棚に上げて「サラが死んだのはシロッコハマーンのせいだ!」と逆恨みするし。あと、サラが捕虜としてアーガマ艦内に収容されていた時は、部屋の監視カメラで覗き見ていたし*2、きっと2・3発はヤってたに違いない(何をだ?)。挙句に余所見運転して隕石に激突したところを、ヤザン・ゲーブルの一撃で戦死とわ。ジェリドも悲惨だったけど、カツはそれ以上に惨めな気がする。


そんなこんなで盛り沢山なテレビ版『Z』。今でこそ再評価されているけど、本放送時は「暗くて難解で悲惨」と散々な評価だったそうで。僕自身も悪評ばかり耳にするので、観るのを躊躇っていた頃もあった。でも、恐る恐る(笑)観てみたら、なかなかどうして面白い。確かに暗くて難解で悲惨なんだけど、それが作品を貶める"欠点"ではなく、作品を印象付ける"特徴"であり"個性"になっている。
劇場版では結末が変わる(=ハッピーエンドになる?)らしいけど、だからってテレビ版を「無かった事」にして欲しくないなぁ。もちろん、観る人によって意見や好みは分かれるんだろうけど、どちらもれっきとした『Zガンダム』のラストというコトは認めて欲しいです。

*1:テレビ東京ローカルで、月金の朝7時半頃から放送していたと思う

*2:それも作戦会議をサボって!