聖戦士ダンバイン(1)

リーンの翼』スタート記念!・・・というワケでもないけれど、ふと観返したくなったので。
最初に『ダンバイン』を観たのはゲーム『スーパーロボット大戦F』の影響です。ビルバインの圧倒的な強さに惚れ込み、レンタル店に通い詰めしてイッキ観しました。
そして今回、上記のような理由で・・・って、理由になってないか。とにかく無性に観返したくなった次第です。ぶっちゃけていうと、レンタル用DVDのリリースに伴いビデオが撤去される前に"僕の心のDVD"にダビングしておこうと思ったからです。
ここでは感想というか、ターニングポイントとなったエピソードについての雑感を書いてゆきます。


バイストン・ウェル召喚編】
主人公のショウ・ザマがいきなり異世界に召喚されて、言われるままにオーラバトラー"ダンバイン"に乗せられて戦いに駆り出され、敵だったマーベル・フローズンに惚れて裏切る辺り(大雑把な説明だ)。
いわゆる「異世界モノ*1」で、召喚した方から「この世界のために戦って」と頼まれる展開なんだけど、それを言ってるのが結果的に悪役となるドレイク・ルフト陣営だったりする。マーベルの「善悪の見境も無しにドレイクに味方するなんて!」と言われたのが切っ掛けで裏切ることになるんだけど(加えてドレイクの娘・リムルに諭されたのも)。1話ではニー・ギブン達もドレイクの園遊会を襲撃していたから、人のこと言えないんじゃ。
1話のラストでバーン・バニングスがショウに「期待しているぞ」と言い、ショウも戸惑いつつも嬉しそうだったのが、両者の後の因縁を考えると印象的に思える。そしてバーンと共に、ショウの宿敵となるのがトッド・ギネス。共に召喚された者同士、最初の数話は仲間意識があったけど、ショウがリムルを連れて逃亡するや「お前とはこうなる運命だったんだな!」と躊躇無く討とうとする。最初からショウを快く思ってなかった模様。
結局、ショウとトッドは和解することなく最後まで戦い続けることになる。『スパロボ』シリーズではトッドを説得して仲間にできるんだけど*2、原作における因縁は生易しいモンじゃなさそう。


【東京編】
ドレイク軍との戦いの最中、ショウのダンバインとガラリア・ニャムヒーのバストールはオーラ力が高まり、ついにはオーラロードを開いて地上へ・・・東京上空に飛び出してしまう。そして、異世界の存在であるショウやガラリアは、地上人から恐怖と敵意に満ちた仕打ちを受ける・・・という話。
多くの異世界モノでは主人公が現実世界を放ったらかしにしたり、異世界の存在を隠し通したりして、異世界と現実世界との摩擦や揉め事をあまり描かない作品も多い。しかし、この『ダンバイン』は容赦が無い。何の前触れもなく異世界と現実世界が繋がってしまい、僕らが慣れ親しんでいる平和で賑やかな東京が、オーラバトラーのミサイル一発で壊滅してしまうのだから!
ショウは理解を呼びかけるも、防衛隊からは宇宙人呼ばわりされ、両親からは「アンタなんて息子じゃない!」と拒絶される。地上界というマクロのみならず、親というミクロな存在からも信用されないなんて悲惨すぎる。母親に至っては「私の築き上げた地位の事も考えて!!」 と叫んで、ショウに発砲してしまうのだから。そんな両親への、そして地上への決別として言った「俺はカシオペア座の宇宙人だ!」は強烈。
一方、地上界が「異世界」のガラリアも悲惨すぎ。山に潜んではみたけれど、地元青年団の山狩り遭い、農夫やピクニックの家族連れから弁当を強奪して飢えを凌ぐ。途方に暮れたガラリアが呟いた「バイストン・ウェルに落ちた地上人達の気持ちがわかる・・・」は至言。
そんなガラリアもバイストン・ウェルに還るべくショウと合流。力を合わせてオーラロードを開こうとするが、バストールが耐え切れずに消滅してしまう。しかも、すぐ次の回ではショウが独力で(?)*3バイストン・ウェルに還ってしまうのだから、ガラリアは無駄死しちゃったのかなぁ・・・。


以降については、また後日

*1:他には『魔法騎士レイアース』や『ふしぎ遊戯』や『十二国記』、あと異世界を戦国時代に置き換えたら『犬夜叉』も

*2:説得フラグはかなり複雑。その代わりショウと同等の強さを誇る

*3:エレの霊力に導かれてもいたらしい