いよいよ大詰めな「やる夫」シリーズ

「最重要チェックやる夫作品」こと「やるやらで学ぶゲームの歴史」が、いよいよ大詰め。


■第10話 いつでも、あなたのそばにいる
■第11話 そして魔王は目覚めた
■第12話 星の申し子
■第13話 プレイステーション
■第14話 in your Pocket
(リンク先は、いずれも泳ぐやる夫シアターより)


時代はファミコン全盛の80年代末から、その後継を狙う「次世代機」が続々と登場する90年代中期まで。
ゲームボーイ」「スーパーファミコン」「メガドライブ」「CD-ROM2(ロムロム)」「3DO」「セガサターン」などなど最新鋭の、でも今となっては懐かしいハードの名前が挙がる。
そんな中でも真打は1994年に発売された「プレイステーション」。この裏には任天堂との提携を一方的に保護にされたソニーの、否、久夛良木健という男の復讐にも等しい執念があったという。


ゲームソフトでは『テトリス』『桃太郎電鉄』『ダービースタリオン』『ストリートファイター?』『星のカービィ』、そして『ポケットモンスター』といった人気タイトルが登場。さながら爛熟期といった感じ。


個人的な思い出話をすると、実はこの時期はゲームから遠ざかっていたりする(まぁ、今も殆どゲームはやっていないんだけど)。
スーファミもサターンもプレステも持っていたんだけど、いずれも発売から何年も経ってから、やりたいゲーム(『ドラクエ』とか『スーパーロボット大戦』とか)に併せて買ったワケで。「ゲーム情報誌を読んで、人気ソフトや最新ハードの情報を逐一把握して」ということは、殆どしなかったなぁ。
それだけに、今回紹介されていた「業界裏話」は驚きの連続。


この時代になると、ゲーム業界はソニーや松下やNECといった大企業が続々と参入してシェアを奪い合う、ビックビジネスになっていたことを痛感。
このシリーズの初期で描かれていたハドソンやスクウェアコーエーのような「マイコンユーザーの趣味が高じてゲームを作り…」なんて頃が何とも牧歌的で懐かしく思えてくる。しかも、それが一攫千金どころか、ゲーム市場の趨勢を決めてしまうのだから、まさに20世紀末のゴールドラッシュ状態だ。


僕がレトロゲーム(=ファミコン)をリスペクトして止まないのも、そこに懐かしさ以上の「何か」を感じているからかもしれない。