俺的Count そんSong Down〜『幽☆遊☆白書』編〜

このBlogを読んでいるよい子のみんな、久しぶり!
なぞなぞ星からやってきた、なぞなぞ大好きゾナーゾ君ぞなもし!


おっと、余りにも久しぶりだから、思わず『伊集院光 深夜の馬鹿力』のリスナーにしか分らない一発ネタをやっちゃったZE!
では改めて…


Hey! I'm djpost!(@ブログ主)
曲が合うも合わないもDJの腕次第!
今日もDJがチョイスしたゴキゲンな「No.1アニソン」をお届けしちゃうぞ!
俺的Count そんSong Down!


今回のテーマは…早いもんで、もう放送20周年を迎えた懐かしの人気アニメである「幽☆遊☆白書』のベストソング」だ!

瞳(め)を開けてみる夢だけ 強く抱きしめているよ
風が吹いて 雨が降って 心は揺れても
瞳(め)を開けてみる夢なら 今は傷ついてもいい
この空が勝手なほど 素直になれるよ


■デイドリームジェネレーション(『幽☆遊☆白書』エンディング曲/歌:馬渡松子

B00005FQZS幽遊白書 collective songs
馬渡松子 蔵馬 飛影 桑原和真 高橋ひろ 浦飯幽助 妖狐蔵馬 雪菜 雪村螢子 ぼたん コエンマ
ポニーキャニオン 1999-03-17

by G-Tools
B0027SJOBE幽☆遊☆白書 Blu-ray BOX I
バンダイビジュアル 2009-10-27

by G-Tools
B0027SJOBO幽☆遊☆白書 Blu-ray BOX 2
バンダイビジュアル 2009-12-22

by G-Tools
B0027SJOBY幽☆遊☆白書 Blu-ray BOX 3<最終巻>
バンダイビジュアル 2010-02-23

by G-Tools



というワケで、数ある『幽白』関連の曲から、「最後のED曲」であるこの曲を取っ掛かりにして、『幽白』の思い出を語ってみる。
御用とお急ぎでない方は、どうかお付き合いの程を。


■第一印象は「ありがちな漫画」
今でこそ『ドラゴンボール』や『スラムダンク』と並び称される、90年代における「少年ジャンプ」の代表作と言われる『幽白』。でも僕は最初、そんなヒット作だとは思っていなかったりする。それこそアニメ化した時に「そんなに人気のある作品だったのか」と思ったほど。
というのも当初の『幽白』は、色々な意味で「ありがちなジャンプ漫画」という印象だったから。
予想外のアクシデントで幽霊になってしまった不良少年・幽助が、幽霊絡みの諸々な不思議体験をする「ちょっとホロっとするコメディ」…というのが最初期の作風だった。それが済し崩し的に「霊界探偵となって悪の妖怪と戦うバトル漫画」へと変貌。やがてジャンプ系格闘漫画最大のお約束であるところの「勝ち抜きトーナメント戦(暗黒武闘会)」に突入する。
言葉は悪いけど、これ以上無いほど「ありがちなジャンプ漫画」というが、『幽白』に対する初期の印象だったりする。
そんな『幽白』がアニメ化されたこと自体がちょっとした驚きだったし、特に熱狂的に指示したのが(ジャンプ読者としては非主流派であるはずの)女性層だったというのも意外だった。


■二重の意味で「化けた」時期
そんな『幽白』が「化けた」と感じたのが、暗黒武闘会の次に始まった「魔界の扉」編。
その特徴は、敵が妖怪ではなく人間であること。人間界と魔界を繋ぐ扉を開き、人間界の壊滅を図る敵が登場。彼らは特殊能力を持った人間たちであり、そのリーダーは「元・霊界探偵」だった。
単純に「もっと強い妖怪」ではなく、本来は守るべき存在であるべき人間が敵になる。しかも幽助の先輩にあたる人物がラスボスという、シリアスでダークな展開となった。


さらに言うと、原作漫画はこの辺りから「化けた」というか「変貌」した。それまではポップで明るい絵柄だったのが、荒々しい…というか、単に雑な絵柄が目立つようになった。ストーリーの中にも、シリアスな展開に織り交ぜるように、作者の愚痴やアイロニーが垣間見られるようになった。
具体的には元・霊界探偵の仙水のセリフ「何かのため、誰かのために戦っていると、戦うために目的を探すようになる。血だけ見たくなるんだよ」とか。戦いが終わり、仙水の同志である妖怪・樹(いつき)が幽助へ言い捨てた「俺たちは戦いに飽きたんだ。お前たちは別の敵を見つけて戦い続けるがいい」とか。


そんな諸々の裏事情が爆発したのが、続く「魔界編」。
幽助・飛影・蔵馬のメイン3人が、それぞれ魔界を3分する国家に属し、重要な地位に就く。しかし、幽助の提案で3大国家は解体し、魔界の覇権を賭けたトーナメントが開催される。そして、幽助たちは大した見せ場もなく敗退。その後、後日談的なエピソードが幾つか続き、原作漫画は唐突に終了する。
その裏事情については色々な所で語られているので略。ただ一つ言えるのは「円満な終了では無かった」ということ。あれだけのヒット作だったにも関わらず、否、ヒット作(ただし作者自身の願望に即しなかった形での)だからかな。


僕が最初「ありがちなジャンプ漫画」と思っていた『幽白』は、やがて「ジャンプ漫画的なお約束」から外れて、最後は「人気作品は延々と続く」という最大級のお約束を、自爆に近い形で破って終了した。


■愛されたアニメ
そんな裏事情があった『幽白』だけど、アニメの方はどうだったのか。
アニメ化された時は、まだ「化ける」前だったし、その後の「魔界の扉編」や「魔界編」もバトル物としてのシリアスさをベースにしながらも、明るい作風を巧く保って展開していたっけ。特に「魔界編」は中途半端に終わってしまったトーナメント戦をオリジナル話で丁寧に描いて、メインの幽助・飛影・蔵馬には充分な見せ場を作り、大団円で締めくくった。
そんな『幽白』も、もう放送から20周年になる。
作者がその後に発表した『HUNTER×HUNTER』も程無くアニメ化され、現在はリメイク版が放送されている。さらに『幽白』の後に発表した異色作『レベルE』も、10数年の時を経て昨年アニメ化された。
にも関わらず、『幽白』の復活を望む声は全く聞かれない。原作漫画の連載終了に関する裏事情が公然の事実となっている作品とは言え、これは寂しい限りだ。


原作者には愛されていたか疑わしいけど、アニメスタッフには、そして何よりファンにはこれ以上無いほど愛されていた作品。それが『幽☆遊☆白書』なのだから。

B004GMP9JAレベルE 1 [DVD]
アニプレックス 2011-02-23

by G-Tools
B009SKVRT6HUNTER × HUNTER 幻影旅団編 Blu-ray BOX I(4枚組)
バップ 2012-12-19

by G-Tools