俺的Count そんSong Down〜『機動戦士Vガンダム』編〜

Hey! I'm djpost!(@ブログ主)
曲が合うも合わないもDJの腕次第!
今日もDJがチョイスしたゴキゲンな「No.1アニソン」をお届けしちゃうぞ!
俺的Count そんSong Down!


秋も深まって、もうすっかり冬だよねーっ!
寒いよね!寒いんだよね!特にフトコロが!(貧)


そんなワケで今回のテーマは、今の時期に相応しい「冬が来るとわけも無く悲しくなるアニソン」だ!

謎の女性「オートコンパスが壊れてしまって方向がわかりません…ウーイッグはどちらでしょう?
謎の女性「教えてくださるだけでいいんです。お金は、ありませんから」
シャクティ「目も御不自由なようですし、いいんですよ。 すぐもって来ます」
……
シャクティ「どうなさいました?」
謎の女性「いえね…冬が来るとわけも無く悲しくなりません?」


引き裂かれた愛が それっきりおしまいになると思わず
一度知った愛は 鍛えられ次のもの探す力に
いくつもの愛かさねあわせて 果てること無いスペースライツに
So,like a…I,I,
melting into the image of GALAXY with you
(『機動戦士Vガンダム』最終話「天使たちの昇天」より)


■いくつもの愛をかさねて(『機動戦士Vガンダム』挿入歌/歌:岩崎元是

B00005F65E機動戦士Vガンダム SCORE 3
TVサントラ 千住明 RD 西脇唯 福田裕彦 KIX・S 安宅美春 浜口司 葉山たけし
キングレコード 1999-03-05

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というワケで今回は、早いもので来年で放送20周年を迎える『Vガンダム』より、クライマックスを飾った曲を紹介。
この曲が劇中で流れたのは2回。最終回一話前では、主人公たちの乗艦「リインフォースJr」が特攻をかけるシーン。そして最終回では上記のように、最終決戦が終わった後のエピローグ部分。両極端なシチュエーションながらも、これ以上無いほどにマッチしている名曲。これも「井荻麟」こと富野由悠季監督の作詞ならでは。。


■初めての「リアルタイム・ガンダム
で、ここからは個人的な『Vガンダム』の思い出や印象を語ってみる。
実は僕にとっては、初めてリアルタイムで観るガンダムシリーズだったりする。ファーストガンダムは再放送だったし、『Z』や『ZZ』は放送をチェックしていなかった(放送されていたことは知ってたけど)。
さらに言うと当時(90年代前半頃)のロボットアニメは『魔神英雄伝ワタル』や「勇者シリーズ」や「エルドランシリーズ」のような作品が主流で、リアルロボット物は、ましてやその本家本物であるガンダムシリーズは、どこか浮いていた印象があったっけ。
僕も最初の何話かは観ていたけど、いつの間にやらフェードアウト。その後、物語が盛り上がっているとの評判を聞き視聴再開(V2ガンダムが登場した辺り)。その頃には主人公・ウッソにとって、「お隣の幼馴染」だったシャクティが敵であるザンスカール帝国の王女の娘になっていたり、「憧れのお嬢様」だったカテジナさんに至っては狂気バリバリのライバルキャラに成り果てていた。
ベタな感想だけど、ガンダムシリーズって毎回欠かさず観ていないと、話に置いて行かれるよね。


■狂気の戦い、穏やかな幕引き
Vガンダム』は、よく言われるように凄惨なシーンも多い。ギロチンとか「これ、母さんです」とか。その他、ストーリーやキャラから狂気が迸っている。
しかしエピローグでは一転、ガンダムを駆って死闘を繰り広げたウッソも、ザンスカール帝国の姫に祭り上げられたシャクティも揃って故郷へ帰り、元のような穏やかな日々を過ごしていた。
そんな冬のある日、一人の旅人が通りかかる。彼女も故郷へ帰ろうとしていたのだ。その女性とは…。
穏やかだけど、どこか悲しい。どこか「冬の訪れ」にも通じるラストシーンだ。


ガンダムの「限界」と「突破口」
ところで…『Vガンダム』の頃はガンダムシリーズが閉塞気味にあった頃だった。
逆襲のシャア』で「アムロとシャアの物語」としてのガンダムシリーズが完結。その後は新規メディアであるOAVで『0080』『0083』という外伝を作りつつ、「続編」として送り出したのが劇場版『F91』であり、この『Vガンダム』だった。
でも、本来は「TVシリーズの向けての先行作品」だった『F91』も、仕切り直しとして作られた『Vガンダム』も、商業的には不振に終わった。
言わば「宇宙世紀ガンダムの限界」、もっと言えば「富野ガンダムの限界」に直面していた。
で、その突破口として作られた「起爆剤」にして「劇薬」が『機動武闘伝Gガンダム』であり、それに続く『新機動戦記ガンダムW』と『機動新世紀ガンダムX』という、いわゆる「平成ガンダム」がガンダムシリーズを引っ張っていくことになるんだけど、それはまた別の講釈。


で、この状況って、今のガンダムシリーズにも似ているな、という気がする。もちろん『Vガンダム』と『機動戦士ガンダムAGE』の出来は別として(←強調)。
宇宙世紀を離れて、富野監督の手を離れて展開してきたガンダムシリーズも、ここへ来てマンネリとかファン層の高齢化が危惧されてきた。その突破口として招聘されたのが『段ボール戦記』や『イナズマイレブン』で実績を挙げている「日野社長」ことレベルファイル社長の日野晃博氏であり『ガンダムAGE』なんだけど…。


ねぇお母さん、ガンダムシリーズはこれからどうなっちゃうの?(黙って泳ぎなさい)