今年買ったゲーム関連本を紹介してみる
早いもので、もう12月。という事でしばらくは2012年を振り返るエントリーを幾つか書く予定。
今回は2012年に買ったゲーム関連本を紹介。
「ゲーム関連」と言っても、基本的には懐古趣味なレトロゲーム中心なんだけど。
■ソーシャルゲームのすごい仕組み(アスキー新書)
ソーシャルゲームのすごい仕組み (アスキー新書)
まつもとあつし
アスキー・メディアワークス 2012-04-10
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今や既存のゲームハードを凌ぐほどの勢力になったソーシャルゲームの隆盛について記した一冊。
曰く「ソーシャルゲームは既存ゲームの魅力を端的に抽出している」という。
また、出版当時に話題となった「コンプガチャ問題」にも触れており、ソーシャルゲームを功罪両面から紹介している。
ソーシャルゲームは一過性のブームで終わるのか、それともアーケード・コンシューマーと並ぶゲーム業界の柱となるのか。
■教養としてのゲーム史(ちくま新書)
教養としてのゲーム史 (ちくま新書)
多根 清史
筑摩書房 2011-08-08
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ゲームの進化を「固定画面⇒スクロール⇒RPG⇒シュミレーションゲーム」という流れで、クリエイターの試行錯誤とユーザーの欲求の両面から分析している。
「RPGは想像力」「シュミレーションゲームは欲望」というキーワードは興味深い。
■超実録裏話ファミマガ〈2〉弟雑誌続々創刊のスーパー秘話集第2弾
超実録裏話ファミマガ〈2〉弟雑誌続々創刊のスーパー秘話集第2弾
山本 直人
アンビット 2012-07
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昨年発行された『超実録裏話ファミマガ』が、好評につき半年余りで第2段が発行。
副題にもあるように、ゲームボーイ・メガドライブ・セガサターン・プレイステーションといった新型ハードが続々発表された時期の苦労話が中心。各種増刊やビデオマガジンを発行したりと、「"ファミコン"専門誌」からの転換を迫られていた時期だった模様。
■決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か? (P-Vine Books)
決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か? (P-Vine Books)
横井軍平 草なぎ洋平
スペースシャワーネットワーク 2012-09-21
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『横井軍平ゲーム館 RETURNS』や『ゲームの父・横井軍平伝』では「任天堂の横井軍平」が中心だったけど、こちらは任天堂退社後の「株式会社コト」を設立した経緯や、タイトルにもある「ものづくり」のポリシーについてのインタビューが中心。
本書の中で「コトを設立したのも、自分の頭の中にあるアイディアを形にするため」と語っている横井氏が、その直後に急逝してしまったのは、本当に残念なことだ。
しかし、株式会社コトは今でも健在で、ゲームに留まらず様々な「ものづくり」をしているのだから、横井氏の遺志は確かに受け継がれているんだろうな。
■株式会社コト